それから、何度もそういうことがあった。
いつも、同じ。
ただ、日が暮れるまで、ただただ一緒に彼の部屋で時間をつぶす。

不思議に退屈はしなかった。

アキヒロの横顔は、いつまで眺めていたって飽きない。
そして、外が暗くなったことに気付いたら、二言三言話して帰る。

それが、段々自然な日常になって来た。
徐々に頻度が増えて、最近はほとんど毎日、そう。

「…好きなんだ?」

意外そうな顔をして、シュンにそう聞かれた。

「え?」

驚いて、聞き返す。
でもすぐにいつも通りを装って、別に、と呟く。