翌日、再び事務所に集合する。
事務所側に、BurmeseとしてOKの返事をするためだ。
ただ、アキヒロの返事は聞いていない。
そして、アキヒロはまだ姿を現さない。

集合した会議室は、それでも浮かれた雰囲気だ。
メジャーデビューしてプロになれば、いろいろと責任も重くなるだろう。
もっと真面目に取り組まなきゃいけない場面だって増えるだろう。
それがわかっていても尚、プロになるのは皆多かれ少なかれ、見続けてきた夢。
デビューはその第一歩に過ぎないけど、ゼロとイチではまったく違う。
歩き出せるのだ。

「来年にはさ、3年契約! 向こうから言わせようね!」

ハルカがこぶしを握って、気合を入れる。
そのこぶしに、柚莉も自分のこぶしをぶつける。

「言わせるっしょ!」