チョコレートより甘い恋

「とりあえず今は風邪をちゃんと治すこと。当日風邪で行けなくなったなんて絶対嫌だからね。」


そう言って念を押したよりちゃんは、ベッドの脇に置いてある時計で時間を確認すると


「今日夕食当番なんだった。」


と叫んで慌ただしく部屋を出ていった。


下からは、よりちゃんの「おじゃましました」という声と玄関の締まる音を聞こえてきた。


賑やかなよりちゃんが帰って行き、一人きりになって落ち着いたあたしは、携帯を手にとり電話帳を開いた。


逹木 蘭


その文字を見つけて頬が緩む。


やっぱり好きだなぁ…と思う。


バレンタイン…


緊張するけど、頑張って好きって伝えよう。


今まで見たく喋ってもらえなくなるかもしれないけど、そんなの怖がってたら何も変わんないもん。


せっかくよりちゃんが背中を押してくれたんだから。