中三の夏… 今年から受験生になった僕 市井 裕喜 は母親に「勉強しろ」と言われる前に勉強はしていた もう少しで引退するサッカー部にもちゃんと行っている ある日の夕方 僕が丁度部活に帰ってきたとき 三つ年上で高校生の兄 雄喜 が女をつれて帰ってきた 「まぁどうしたの?貴女は?」 ジュースを持ってきた母は聞く 「あっあの…」 彼女は顔を赤くしてもじもじしていた ―「俺のカノジョ」― 兄は誇らしげにそう言った