放課後の教室で泣く君の
隣に座って天を仰ぐ。

俺は何もしてやれずに
静かに隣にいた。



「ありがとう。
少しすっきりした。」

空が真っ赤になり始めた頃
君は真っ赤な目で笑って言った。


こんなの本当は君の為じゃない。

俺が一緒に居たいと、
君の力になりたいと思っただけ。


でもまだ、今は言わない。
言えないんじゃない。
言わない。



ちゃんと君が
また笑えるようになったら

その時に言うだろう

この気持ち。



それまではこの距離でいよう。


*End