あれから


一年くらい経ったある時
君は綺麗になった。

女の子は恋をすると綺麗になる
とよく言うけど、その言葉が
なくても俺は気づいたと思う。


彼の前では
特別可愛い笑顔で笑うから。


同時に君の
悲しい表情も見た。

「堤くん、私…
諦めないといけないのかな。」

彼には好きな子がいたから。


きっと

俺が君の恋に気づいたように
君も彼の恋に気づいたんだろう。