君に 出会ったのは高校最初の春。 地元から離れたこの高校は 家から一番近い進学校だ。 知り合いが全然いなくて 内心、心細かった。 そんな時に出会った。 ドラマチックな、衝撃的な出会いという感じではなくて、 だけどそれでも 俺は衝動に駆られた。 「あの!」 あんな気持ちは初めてだった。 .