この思いを君に






「さすがに会話は聞こえないな。
あんまり近づくとばれるし…
つーか春樹、状況やばくね?」

「…やばい。」

何がって場所が。
なつと松田のいる場所が。

ここは昼ごはんどきの図書室。
…人気がない。

なんで図書委員とか
事務員とかいねんだよ!

「これ松田が思い立ったら
本当にやばいよ。」

「そん時は助けに行けよ
惚れられるんじゃね?」

金髪男がにやりとしながら言う。



松田がジェントルマンで
あることを祈るしか・・・
って!

「春樹やばい!今じゃん!」



あいつ!



俺が引き離そうと走った瞬間
松田が倒れた。

というよりは倒された?




いや、まじでびっくり。

何がって…