この思いを君に






「なぁ春樹、後着けようぜ?」

なつの横には松田。

そして只今俺の横には
少年のような目で
馬鹿なこと言う金髪男。

「…はぁ、
お前何言ってんの?」

「だって春樹、今“なんで俺は
なつの彼氏じゃないんだ!”みたいな顔してたよ?」

ケラケラ笑う金髪男は
一応俺の親友なわけで
俺の事などお見通しのようだ。

「春樹がやらなくても、
俺はやる!」

んー…

「仕方ねぇ、俺もやってやる。」

「よし!さすが春樹ー」




俺のなつだ。

松田になんか渡さねぇ!



正しくはこう思った。

言おうと思ってやめた。