私は高野の腕に包まれた。 私の髪をいじりながら呟く。 「…好き?」 「…うん。」 そんな目で言われたら、 頷くしかない。 まるで誘導尋問。 「だ…大好き。」 気付いたら言ってた。 「うん。俺も。」 高野の顔が ゆっくり近づいてきた。 目を閉じて高野の顔を 思い浮かべる。 触れるだけのキス。 ファーストキスだった。 -END-