くれた。
家まで泣かずに帰るのが精一杯だった。少しでも考えると、もう今にも泣きそうだった。
出会ってから約2年。あなたとの出会いは運命だと思った。結婚を決めた相手よりもあなたを好きになって、両親に罵られてもあなたと付き合わずにはいられなかった。他人に後ろ指指されても、あなたに好きだと言わなくちゃ、自分の人生は嘘だと思った。それぐらいの気持ちで付き合っていた相手から、別れ話をされるのがどんなに辛いか、あなたには予想が付かなかったのかもしれないけど、あなたも辛かったのかもしれないけど。
心臓がどうにかなってしまうかと思うほど、異常な鼓動を打ち続けていた。あなたからの電話を待っていた時の気分は、死を宣告された後の、健康だけが取り柄だった人みたい。
あなたからの電話が鳴った。私は電話を取った。二人の終わりが始まった。もう元に