迎春、、、 にはほど遠い厳しい寒さの残る 4月、わたしはそこにたっていた。 「青春洗雲努高校―‥か」 誰に言うでもなしに、ポツリと つぶやく少女が一人。 死んだ魚のような大きな虚ろな目。 まるでいまにも踏み潰されそうな小さな背丈。 その背丈にあまりにも不釣り合いな腰まで伸ばされた長い髪の毛。 どれをとってもつい最近まで現役高校生だったようには見えない。 ん? なんで過去形なんだ って?? そうそれはほんの三時間ほど時間を遡ってもらう必要がある。― ―*―