【紅side】

ったく、あいつまじでどこいったんだよふざけんなバカヤロウ…

「早く行くぞ!あいつのことだ。たぶんさっきまで居た森にいるだろうさっさと行くぞ!」

と言い、紅は走り始めた。

「ちょっ…まてコラ!」

久柳はそれを追いかける。

「ちょっと!勝手に行かないで…って、もうあんなところにいるし…もう!」

『魔の絨毯は風に乗り我をかの者たちに追いつかせる。』

ヒュゥゥゥゥゥウッ

魔風が吹いた。一見、これは闇属性の呪文に見えるが、一応風属性だ。

「はやく乗りなさい!」

と紅達に追いついた梨音は言う。

「お!ナイス!つーか魔法は何でもありだな!」

とびっくりしたように紅は言った。

「そんなのあたりまえじゃない!何でもありになるように魔法はつくられたんだから!」

と梨音はイラつきながら言った。

こえ-…アリスよりは怖くないかもだがあいつは怖いというより最強ってイメージがあるな。うんうん。

と心の中でうなずいた紅であった。

「くっそ…俺やっぱ走る!」

ドビューン!!

「おらおらおらおらぁぁぁぁぁっ!!」

俺は風になるぜ☆キラリーン☆←効果音??

「はっや…すげえなさすが疾風だぜ」

「…紅…もしかして…」

と梨音は真剣な顔つきをしていた。