スパッ。

なんかとっても気持ちのいい音がした。

紅が一度、瞬きをすると、そこに平然と浮いていたウィルの姿がない。

「あれ?ウィルがいねぇじゃん?逃げたのか?」

と紅が言った。

アリスは暗い顔で

「…下。」と言ったので下を見てみるとそこには真っ二つのウィルの姿が。

「っておいいいいいいいぃぃぃぃぃぃ!天使殺しちゃったし!つーか、死ぬのコレ!?」

するとアリスが、

「クククク…アハハハハハハ…アハ…アハハハハハハハハハハハハハ!!!」

と狂ったように笑い出した。

「アハハハハ…はーぁ…ククク…こんなの…壊れちゃえ…ククククク」

グチャッグチャッ。

アリスは、そう言って、ウィルの体をえぐり始めた。

それは尋常ではないさばき方だった。

「ククク…ほらほら?もっと血を見せなさいよ?ほらほらほら…ククク…」

(ヤバい、完全にイってる…)紅は直感でそう思った。

イっちゃったらしいアリスは、まだウィルの体をえぐってる。

「おい!そろそろやめろよ!キモいぞ!」

紅はイっちゃったアリスに勇気を振り絞って言ってみた。