『そっか。あたしちょっと出かけるけど、明は落ち着くまでここにいていいよ。』


明は あたしがこのタイミングで出かけると言った事に対して
違和感を感じたようだ。


『彼氏ん家行くの?それなら辞めた方が…』

『行くよ?』


明の言葉を遮って あたしは平然と言った。


『だって明をこんなに傷付けられたのに黙ってられるわけないじゃん。』


『でも…』


『じゃ行ってくるね♪』


あたしは 前に1回行った事のある彼氏ん家まで
歩いて行った。



遠い記憶が蘇る。