トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

 それから2日が過ぎた──

<ベリル>

「なんだ」

 伸びをしたベリルに、スピーカーからリッキーの声が室内に響く。

<一つ気になったんだけど……君は髪が伸びないの?>

「そうだが」

 その答えに、ガラスの向こうの院生たちがざわついた。

<じゃ、じゃあヒゲも?>

「あー伸びないな」

<どうして……?>

「不死になった時のままなのだよ」

<そのまま固定されたということ?>

「うむ」

<じゃ、じゃあ……>

「!」

 ベリルは、院生の言葉を手で制止し携帯を取り出した。