トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「さっきの男の人が乗るの?」

「今度はルイスではなくレオナだ」

 ああ、あの男の人ルイスって名前だったんだ。

 そして顔を横に向け外でじっと見つめている男女、数人に眉をひそめた。

「あの人たち……何してるの?」

「私を観察してるのだよ」

 キョトンとするアザムに小さく笑って続ける。

「私は不死だからね。観察する事を条件に無菌室の改造を承諾してもらったのだ」

 しれっと応えた彼に目を丸くする。

「観察……してるんだ。あの人たち」

「何も得られないだろうがね」

「そう……なの?」

「私の性格くらいは多少、解るかもしれがな」

 薄笑いで言い放つ彼に少年はハッとした。

 そういえばトイレに行ったとこ一度も見てない。

 それどころか、いつも味わう程度にしか食べ物を口にしてなかった気が……本当に不死なんだ。