トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「どこに打たれた」

「……」

 少年はベリルを一瞥したあと、車の外に顔を向けた。

 それに溜息を吐き出し、ハンドルに両腕を乗せる。

「いいかアザム」

 少年に言い聞かせるように顔を向け、少し険しい表情で発した。

「私の事が好きでないならそれで良い。だが、訊かれた事には答えろ」

「……」

 少年は渋々ながらも頷いた。

「よし。打たれた場所はどこだ」

 無言で左腕と右腕を示す。