トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「誰がお前を1人にすると言った」

「でっ、ても……っ!」

 驚くアザムの隣に腰を落とす。

「1人というものは暗く重たい気分を作る。そんな気分、嫌だろう?」

 足を組み、少年を見上げて柔らかに微笑んだ。

「……」

 呆然とするしか無い……しかし、頭を振ってなんとか言葉を絞り出す。

「ぼくの中にあるのは殺人ウイルスなんでしょ!?」

「うむ」

「だったら危ないんじゃないの?」

「私なら平気だと言ったろう」

「なんでっ!?」

 その問いかけに、ようやく驚きの真実が語られた──

「不死だと言って信じるかね」

「……は?」

「かれこれ60は越えている」

「へ……?」

 彼の言葉にポカンとする。