扉の前には縦長で透明の柔らかいアクリルがいくつも吊されていて、のれんをくぐるように足を踏み入れた。
扉を閉じると、天井から風が勢いよく吹き付けられ体を強ばらせる。
そして次の扉へ……少年はそれを数回、繰り返しようやく室内に入った頃には少し疲れたのか小さな溜息が漏れた。
「後は頼む」
寂しげにソファに腰掛ける少年を確認し、青年に声をかけると少年のいる部屋に足を向けた。
「OK! じっくり観察させてもらうよ」
「!?」
ドアの開く音に顔を上げると、ベリルがそこにいて少年は驚きに思わず立ち上がる。
「なんで……?」
目を丸くして立ちつくしている少年に、彼はニヤリと口の端を吊り上げた。
扉を閉じると、天井から風が勢いよく吹き付けられ体を強ばらせる。
そして次の扉へ……少年はそれを数回、繰り返しようやく室内に入った頃には少し疲れたのか小さな溜息が漏れた。
「後は頼む」
寂しげにソファに腰掛ける少年を確認し、青年に声をかけると少年のいる部屋に足を向けた。
「OK! じっくり観察させてもらうよ」
「!?」
ドアの開く音に顔を上げると、ベリルがそこにいて少年は驚きに思わず立ち上がる。
「なんで……?」
目を丸くして立ちつくしている少年に、彼はニヤリと口の端を吊り上げた。



