トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「イテテテテテ!? イターイ!」

「答えてくれんかね」

 目を据わらせて少年の太ももを思い切り握った。

「……っ」

「!」

 聞こえるか聞こえないかのようなか細い声に眉をひそめる。

 中東の国か……確かあそこは今も内戦でごたついている。

「ボクを引き取ってくれるって人が現れて、ここに連れてこられた」

 少年は太ももをさすりながら、ぶっきらぼうに続けた。

 英語を話しているが確かに独特のなまりが少年の口調にはある。