トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「さて」

 パンパンと両手をはたき、片膝をついて縛り上げた男に視線を合わせる。

「……」

 目を覚ました男たちは何か質問されると思い視線を泳がせるが、青年の爽やかな笑顔が返って恐ろしく思えた。

「社長はFBIに捕らえられた」

「!?」

 返ってきた言葉に呆然とする。

「我々を追うのは止めてもらえるかね」

「……っ」

 追う意味など無いという表情を示し、男はうなだれた。