トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「その子は置いていってもらおう」

「断る」

 口を引き結んでいた男が発すると少し睨みを利かせた。

「……っ」

 力ずくを示そうとした2人の男を1人が制止する。

 その表情は明らかにベリルを警戒していた。

「賢明な判断だ」

 笑みを返し、運転席に乗り込むと走り去る。

「どうして止めたんです」

「敵う相手じゃない」

「あの噂は本当なんですか?」

 口々に発する彼らの顔は皆、一様に何か別の物を見るような目で小さくなる車を見送った。