トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

に組織との仲介役の連絡先を調べるように要請した。

 髭を蓄えた、この中ではリーダー格らしき男はアザムを一瞥しドサッと布の袋をベリルの足下に投げた。

 あまり綺麗とは言えないブラウンの革袋をベリルはしばらく見つめる。

[まさかあんたから連絡してくるとはね]

 40代のその男は、意外な顔を向けて口を開いた。

[たまには楽もしてみたいのさ]

 口の端をつり上げる。

[処で……]

 そのまま布の袋を掴み揚げるのかと思いきや、ベリルは思いついたように男に目をやると問いかけた。