トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

 翌朝──

「ん~」

「おはよう」

 伸びをしながら起き上がった少年に声をかけ、出かける支度を続ける。

 そうして身支度を終え、車に乗り込んだ。

「?」

 少年は目的地を教えられておらず、ひたすら走り続けている助手席で小首をかしげた。

 ピックアップトラックは郊外のさらに外へ──徐々に並んでた家屋は数を減らし、閑散とした風景が広がってきた。

「!」

 そうして、少年の視界に寂れたセルフのガソリンスタンドが現れる。