J・バイオ・ケミカル・コーポレーション──その地下。
「よくもやってくれたな、レイ」
白髪交じりの髪、恰幅(かっぷく)の良い50代ほどの男は、ガラス張りの部屋に閉じこめられている青年に発した。
「……」
黒い髪、黒い瞳の青年は無表情にその男を見つめる。
「社長。こんなことはしてはいけなかったのです……子どもの命を道具のように使うなど」
「何を言う。お前も大金が入ると笑っていたじゃないか」
レイと呼ばれた青年は、自分のしようとした事に激しく後悔するように肩を落とす。
「ええ……それは大きな間違いでした。国を裏切り、何の罪もない子どもの命まで道具のように扱った自分が恥ずかしい」
長めの髪が今の心情を示すように乱雑に肩にかかる。
「よくもやってくれたな、レイ」
白髪交じりの髪、恰幅(かっぷく)の良い50代ほどの男は、ガラス張りの部屋に閉じこめられている青年に発した。
「……」
黒い髪、黒い瞳の青年は無表情にその男を見つめる。
「社長。こんなことはしてはいけなかったのです……子どもの命を道具のように使うなど」
「何を言う。お前も大金が入ると笑っていたじゃないか」
レイと呼ばれた青年は、自分のしようとした事に激しく後悔するように肩を落とす。
「ええ……それは大きな間違いでした。国を裏切り、何の罪もない子どもの命まで道具のように扱った自分が恥ずかしい」
長めの髪が今の心情を示すように乱雑に肩にかかる。



