トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「抗体も打たれているのだ。お前は死なんよ」

「そうなの?」

「人間を使ったのはウイルスと抗体の両方を簡単に持ち運ぶためだ。さらに子どもを使う事で御しやすくした」

 淡々と説明する青年に半ば唖然とする。

 こうも平然と言われると、何も言えなくなるというものだ。

「ふうむ」

 そんな少年の感情にはお構いなしに宝石を眺めていた。

「!」

 その中の一つに目が留まる。

「……オニキス?」

 高価な宝石の中に混じって漆黒の石が重く、そこにいた。