トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「情報交換といきましょう」

 やんわりした物言いだが、威圧的な部分は隠していない。

「提供できる情報は大して持ち合わせていないが」

「では先に私の方から」

 彼の言葉をスルーして口を開く。

「まず第一に、彼が抱えているのは確かに危険なウイルスだ。傭兵が扱えるシロモノじゃない」

「これでも生物学や微生物学にはある程度の知識があるよ」

「!?」

 メイソンは驚きつづもさらに続けた。