トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「……」

 少年はベリルをじっと見つめた。

 素晴らしき傭兵……? ボクを助けてくれた人が言ってたけど、これがそういう意味なの? この人に頼めば安心だからって、本当に?

 少年の頭の中は疑問で一杯だった。

「このままスムーズに行けそうに無いな」

「え?」

 ぼそりと発した言葉に聞き返しドアミラーを見やると、明らかに追ってくる一台のセダンが映っていた。

 しかし、その気配にベリルは眉をひそめた。

「?」

 敵意は感じない……?