そしてアザムはというと…… <ベリル。依頼だよ> 彼の携帯に青年の声が軽快に響く。 「詳細は」 <今度は人質救出の依頼。場所は──> 「……解った」 一通り聞いたベリルは携帯を閉じ、小さく笑んで目を閉じた。