トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「誰がお前を不問(ふもん)にすると言った」

「……っ」

 合わせたエメラルドの瞳に絡め取られたように、声さえ出す事が出来ない。

『それが償いだ』

 彼の目が無言でそう語る。

「あっ、あの……。メモは……」

 必死に声を絞り出したレイだったが、最後まで言い切ることまでは出来なかった。

「処分したよ。開発もストップだ」

 彼のその言葉に安堵の表情を浮かべる。

「職は私が紹介しよう」

「ありがとうございます……」

 レイのいた会社は、国が問題をもみ消す形で『倒産』となった。