トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「! それは……」

「ティーロには私から報酬を払う」

 その言葉に眉をひそめた。

「彼は私が要請した傭兵という事にしておこう」

 淡々と語る青年にいぶかしげな表情を向ける。

「!? ……まさか……あなたが私を?」

 FBIからの追求もなく解放された事に、レイはずっと疑問を抱いていた。

 苦々しい彼らの表情に、外からの介入があったのだと今更ながら思い起こす。

「その子の引き取り手は必要なのでね」

 ベリルの言葉にアザムを見下ろし、眉をひそめて視線を外した。

「しかし私は……っ」

「償いたければアザムを引き取る事だ」

「!」

 ベリルの厳しい声にハッとする。