トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「でも……本当に裏切られた時は、どうしたらいいの?」

 問いかけに、ベリルは視線を少し落とす。

「辛い事だが素直に受け止める他は無い」

「……そか」

「だが……」

「!」

「己がそう信じたなら、悔いは無いのではないかな?」

 信じるのは己の心にだ、それは強制されるものじゃあない。

 己が自身で決めて信じたものならば、悔いてはならない。

「うん」

 ベリルの言葉をしっかりと噛みしめて、少年はその瞳を見据えた。