トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

「ホントに初めてなの?」

「対戦ゲーム自体は何度かある」

「でもこのゲームは初めてなんでしょ」

「うむ」

 応えてグラスを傾ける。

 ブランデーを飲みながら勝つとは……少年は溜息を漏らした。

「おっと」

 立ち上がりジュースを取りに行こうとしてよろけた少年を受け止める。

「ありがと……」

「!」

 体が熱い……症状が出始めたか?

「ベッドへ」

「え、大丈夫だよ」

 笑って発したが、彼の表情が今までに無い険しいものだったので少年はすごすごとベッドに向かい寝転がった。