トリガーブラッド~偉大な緑の協力者~

<! なんの音だ?>

「セイロンティでも淹れようかと」

<どこの家だ!>

「どこだろうね」

 ガスの炎に紙切れを近づけ、火の付いたソレをしばらく眺めてたあとシンクに落とした。

「ああ、そうそう」

 思い出したような声を上げる。

「レイという人物を拘束していると思うが、彼には手を出してくれるなよ」

<……どういう意味だ>

「そういう事だ」

「レイさん……大丈夫なの?」

 恐る恐る尋ねると、笑みを浮かべて頷いたのでほっと表情をゆるめた。