“愛してる” なんて言ってもらえないと思ってた。 もう、聞けない言葉だと思ってたのに。 コウくんは、確かにそう言ってくれた。 コウくん・・・。 嬉しすぎるよ。 それからはもう幼い子供が泣くように泣きじゃくった。 「紗絵。」 コウくんは何度も優しくそう呼んで 抱きしめてくれてた。 子供をあやすみたいに、ずっと。