「分かってる!!」




いつの間にか怒鳴るような声を出していた。




「分かってるから…。全部、私のせいだもん。不妊症で、子供出来なくて…。こんな奥さん呆れられて当たり前だよ。コウくんの夢、何も叶えられなくてッ…。」




涙がさっきよりも勢いをます。




「コウくんを解放してあげなきゃって…思ったけど、ダメなの!!私、コウくんがいないとダメなの…。他の女の人を好きになってもいいから、他の女の人に触れていいから……捨てないで…。」




本当は、好きになって欲しくなんかない。


本当は、触れて欲しくなんかない。


他の女の人を見てほしくない…。


でも、コウくんに捨てられるくらいなら我慢できるから。