ちゅっ
コウくんの唇を奪う。
ちーちゃんがいるときは恥ずかしくて自分からなんて出来ないけど、夫婦の時間はいいよね?
「ん、これだけ?」
悪戯に笑うコウくんにもう一度口付けた。
「ふふ、ちーちゃんは寝てるけどヨウくんは見てるかもしれないしね?」
「ああ、千愛のみたいに記憶あったらまずいな。でも親がラブラブなのはいいことだろ?」
今度はコウくんからのキスの嵐。
「明日、一緒に病院行こうな」
「ちーちゃんと二人で行けるよ?」
「俺が一緒に行きたいの!」
コウくんの手が私の頬に優しく触れて、みつめあう。
コウくんの優しい視線に自然と笑顔になるの。
甘い甘い、夫婦の時間。
ヨウくんが生まれたらきっとしばらくはこの時間もあんまりとれないね。
それでも大丈夫。
コウくんからの愛情がちゃんと伝わってくるもん。
私の愛情もコウくんにちゃんと伝えていくもん。
だから、大丈夫。
もう二度と、コウくんの愛情を疑ったりしない。


