6年目の愛してる



「部長~、なんかさっきちょっと会話聞こえちゃって・・」

「私たち、お邪魔にならないように帰りますね!」



ひょこっと顔を出しに来た竹下家族。


気をつかわせたかな。


そうだとしたら申し訳ない。



「ちーちゃん、バイバイ!またようちえんでかみのけむすんであげるよ」



良平くんは千愛の髪にキスをひとつ落としてバイバイしている。


わぁお・・・。プレイボーイ確定だな。



「気、つかわせて悪いな。また今度何か御馳走する」

「いえいえ~!それでは家族団らん楽しんでくださいッス!」

「「「おじゃましました~!!」」」



竹下家族が去って行って少し静かになった家。



「ママは?」



俺の元には良平くんが帰ってしまって一人になった千愛がいる。



「少し具合悪いんだって。リビングで待ってようか」



千愛を抱き上げてリビングへと向かった。