「すいません。私、行きます!!それではおさらば!!」 「え?」 今井先輩に頭を下げて、走り出す。 「ごめんなさい、翔平くんのお姉さん!」 このペンシルドレスじゃ、全然走れない。 スリットからドレスを破った。 「こんなヒールじゃ、全然スピードが出ない!!」 履きなれていない、ヒールは手に。 早く、翔平くんのところに行かなくちゃ! 私のこと好きじゃなくたって、伝えなくちゃ! 私の気持ちを、伝えなくちゃ・・! 翔平くんのことが 好きです って伝えなくちゃ!