6年目の愛してる




「すいません。私、行きます!!それではおさらば!!」

「え?」



今井先輩に頭を下げて、走り出す。



「ごめんなさい、翔平くんのお姉さん!」



このペンシルドレスじゃ、全然走れない。


スリットからドレスを破った。



「こんなヒールじゃ、全然スピードが出ない!!」



履きなれていない、ヒールは手に。


早く、翔平くんのところに行かなくちゃ!


私のこと好きじゃなくたって、伝えなくちゃ!


私の気持ちを、伝えなくちゃ・・!


翔平くんのことが


好きです


って伝えなくちゃ!