6年目の愛してる




「大丈夫かい?」



心配してくれる、今井先輩。



「ちがうんです・・・すいません、ちがうんです」



不思議そうに私を見つめてくる。


それでも、私は溢れかえる雫を止めることが出来ない。


今井先輩が言ってくれた“可愛いよ”じゃ、胸が跳ねなかった。


でも、でもね?





“ゆりあ先輩、俺が可愛くしてあげる”




突然、私の前に現れた君の宣言




“先輩元からかわいいよ?”




着飾ってない私を褒めてくれた




“に、似合いすぎッス・・・”




ドレスアップした私に照れてくれた。




その度に、私はドキッっとしてたんだよ・・・。