6年目の愛してる




「お待たせ、ゆりあ先輩!」



私の前に現れたのは、美人な女の人。


だけど、声は・・・



「え?え?え?」」



翔平くんの声がしたよーな?



「えっと、お姉さん・・ですか?」

「ぶ・・ちょっと、まってよゆりあ先輩。俺だよ?」



美人さんは私の手を掴んで自分の服の中に潜り込ませた。



「待ってくだしゃ・・私、女の人は!!って・・・あれ?」



胸が・・・・ぺったんこ?



「だから、俺だって分かってくれた?ゆりあせーんぱい?」



悪戯っ子のように微笑む翔平くん。


胸板に感じてしまった、男だということを。


ドクン


目が、惹きつけられてる。


ドクン


心が、惹きつけられてる。


ドクン


私の全てを・・・持っていかれそう。



「女の格好の方がさ、今井先輩に会いに行くのに都合いいでしょ?」



今井先輩・・・。


に会いに行くんだよね、私。