「ゆりあ先輩、可愛いよ?世界で一番だね」
ニカッっと可愛い笑顔を向けてくれる翔平くんの言葉に、私は喜んじゃってる。
顔が、熱い。
「ああああ、ありがと!」
「緊張しないでよ、俺もついてってあげるからさ」
翔平くんは私の前髪をさらっと横に流してくれる。
か、顔がぁああ近いよ!
翔平くん・・いい香りだなぁ。
今から私は、失恋のリベンジに向かうというのに!
私ってもしかしてふしだらな女なの?!
今井先輩のこと好きで、振られてショック受けてたのに・・翔平くんの一つ一つの仕草に反応しちゃってる。
「ちょっと、待っててくれる?準備してくるから」
そう言うと翔平くんは姿を消した。
落ち着いて、私。
私が好きなのは・・・今井先輩なんだから!!
落ち着くのよ、私!!


