6年目の愛してる




「ゆりあ先輩、可愛いよ?世界で一番だね」



ニカッっと可愛い笑顔を向けてくれる翔平くんの言葉に、私は喜んじゃってる。


顔が、熱い。



「ああああ、ありがと!」

「緊張しないでよ、俺もついてってあげるからさ」



翔平くんは私の前髪をさらっと横に流してくれる。


か、顔がぁああ近いよ!


翔平くん・・いい香りだなぁ。


今から私は、失恋のリベンジに向かうというのに!


私ってもしかしてふしだらな女なの?!


今井先輩のこと好きで、振られてショック受けてたのに・・翔平くんの一つ一つの仕草に反応しちゃってる。



「ちょっと、待っててくれる?準備してくるから」



そう言うと翔平くんは姿を消した。



落ち着いて、私。


私が好きなのは・・・今井先輩なんだから!!


落ち着くのよ、私!!