「たっだいま~!ゆりあ先輩、どーぞ!」
「すっごい!大きいお家だね?」
俺の家についたゆりあ先輩が目をキラキラさせて家を見つめている。
「俺んちもともと地主だったらしいんスよ。だからちょっと大きいだけだよ。はい、ここが俺の部屋!」
ゆりあ先輩を連れて俺の部屋へとやってくる。
「あ、意外に普通のお部屋だね!」
「俺の部屋は一番狭いからね!ねーちゃんたちは俺の部屋の倍くらい広いよ・・・」
「そうなんだ!お姉ちゃんが三人いるんだっけ?だから翔平くんは人懐っこいのかな?」
ゆりあ先輩が俺に向ける笑顔。
ドキッ
ドキッ?!
いやいやいや!そんなことないだろ、俺!
俺には小学生の頃から忘れられない子がいるのに・・・。


