心泥棒!!



「お疲れ様。」

あれから、1時間。
ルキさんと宏一さんが交代で、私を
慰めてくれた。

「今日、ごめん、裕斗。」

「いえ、大丈夫です。」

そして、私を心配した
ルキさんが、わざわざ家まで送ってくれました。

って、宏一さんの車で。

「今日、大丈夫しか、言ってない。」

え?
そんなに言ってたっけ?
おかしいなあ。

「大丈夫だろ。一応裕斗に連絡させるわ。」

宏一さんは、片手を上げて窓を閉めた。
ルキさんも、にこっと笑って車に乗った。

「ありがとうございました。」

頭を下げると同時に、車はゆっくり去っていった。

そ、想像したくないけど
この後あの2人・・・・・・。

は、ははははは。

「苦笑いだよ。ほんとに。」







裕子。

あなたのおかげで
私は
随分、振り回されています。


夜空には、満天の星。


この中にもし、もしあなたがいるなら

今すぐここに来て

あの人の元へ行って

あのひとの頭の中から
私という存在を
消してほしいです


星は、静にそこで、輝くばかり。