回送電車はどこに行くのかなあ。
と、考えていた。


私と、君の回送電車も
くねくね曲がった線路の上で
終着点を目指していた。


早く着けばいいのに


もうきみとの旅はごめんだよ。



辛くて、痛くて、悲しくて




でもねえ


この冷たい水の中と比べれば




君は、温かかったのかもしれない。





今、君は
何をしているんだろう。


私はね
君が1番会いたかった人の
近くにいます。

会えるかな。

もし会えたら、君に
キラキラ光る
宝石をたくさんあげるね。




もうすぐ、電車が到着します


白線の内側までお下がりください。