ヤンキーガール×プリティーボーイ

「ん?なに?」



「俺、アネキのこと・・・マジで好きなんですけど・・・」



はっ?



「じょうだ「冗談なんかじゃない!」」



「本気で好きなんすよ・・・」



「龍・・・」



あたしを見つめる龍の目は深い青色をしていて、すべてを包み込む広い海のようだった。



「俺が、アネキの彼氏になったら・・・ダメかな?」



チュッ・・・



静かな屋上に小さく響いた。



「返事はいつでもいいですから」



そう一言言って龍はあたしの前からいなくなった。



龍にあんなこと言われるなんて思ってもなかった。