ドスッ・・・


学校の中庭に響く鈍い音。


「・・・っ、てめぇ・・いきなり何しやがる！！」


「いきなり？あたしはそのカツ上げされてる子を助けてあげただけ。文句ある？」


あたしはガラの悪い奴等のボスであろう人の腹を思い切り蹴った。


「おいお前！俺が誰だか分かってやってんのか？コラァァ！」


「カツ上げしてる人」


平然と答えた。


言われたほうはこっちを睨みつけた。


「マジで分かんないんだけどー。龍、竜。こいつら誰？」


「あぁ、この人学校で一番強いとか言ってた奴ですよ、アネキ」


竜弥が答えたので軽く呟いた


「あっ、そうだ。でも、以外と弱そうじゃね？」


「お前、ふざけんなぁぁ！」


いきなり、飛びかかってきたがあたしはヒョイッと避けた。


「あたしに飛びかかるなんて、百年早ぇんだよ！！」


一分後、さっきの奴等はあたしの強さにビビったのか腰を抜かしてさっさと逃げてしまった。