こいつは何を言ってるんだろう。
馬鹿だ。
絶対馬鹿だ。
私の何を知ってんだ。
-
「っ、姫野?」
想いとは裏腹に
強がりな心は折れそうで。
目に熱いものが溜まった。
でも耳元であいつが囁いたんだ。
″-…あんたを心配する奴なんて誰もいない
お前は弱い。
いつか皆離れるんだから…-″
・・・そうだよ。
あたしは…弱い。
それを聞いた私は相原先生に背を向けて目に溜まったものをサッと拭いて
またクルっと先生の方を向いた。
『ばーかっ!!!天下の姫ちゃんに居場所がないわけないじゃーん!!!
相原センセ、勘違いしちゃあ困るなあ~♪
授業まであと少しだよ?
私、行くね~。じゃ!!!』
