そう言って私の髪をくしゃっとしてから ″どんな音程なの??″とか″俺ギター弾きたい″とか 竹ちゃんは言っていたのだけれど …嬉しすぎて 言葉がでなかった。 『、ねぇ…竹ちゃん。 私今なんかむちゃくちゃ泣きそう』 「えっ??」 弱音、って訳じゃない。 『嬉し、泣きしそうだ…。』 知らなかった想いが、溢れる。 「…泣けよっ!! 姫が望む励まし方なんか知らないけどさ。」 ニカって笑った竹ちゃんの顔を見てから 私はその胸で思い切り泣いた。